備中神楽の里について

備中神楽とは
地域情報

備中神楽の里について

「備中神楽の里」岡山県高梁市は、中国山地の豊かな自然に恵まれた奥深い歴史と文化が息づく山紫水明の里です。春には桜が咲き、夏には花火が夜空を彩り、秋には五穀豊穣を祝う神楽が舞われ、冬には山々が雪化粧する。
この里では、四季折々の豊かな自然の中で、伝統文化を受け継ぐ暮らしが営まれています。

備中神楽とは

神々が留守になる十月、荒神の魂を鎮めるために始まった荒神神楽を起源とする「備中神楽」。その発祥の地が高梁市成羽町です。観衆を興奮と感動の渦に巻き込んで展開する「備中神楽」は、この地域で最も代表的な伝統芸能です。
江戸時代末期に日名村(現在の高梁市成羽町)の神官をしていた西林国橋は、それまでの土俗的な荒神神楽に代わって、「古事記」や「日本書紀」の神話に題材を求めた「神代神楽」を創案。それまでにないダイナミックでストーリー性豊かな神話劇は一気に人々の心をとらえ、「備中神楽」の名を高める契機となりました。現在も備中地方全域で広く親しまれており、五穀豊穣を祈るために、また、秋祭りのクライマックスを飾る庶民の娯楽として、夜を徹して舞われています。昭和31年岡山県重要無形民俗文化財に指定され、昭和54年には国の重要無形民俗文化財の指定を受けました。

備中神楽

地域情報<岡山県高梁市>

位置

主な観光地

吹屋のふるさと村

赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された、見事な街並みが整然と続く吹屋の町並み。この町並みこそ、江戸末期から明治にかけ、吹屋の長者たちが後世に遺した最大の文化遺産です。豪商が財にあかして建てた豪邸は、全国各地に見ることができます。しかし、吹屋の特異な点は、個々の屋敷が豪華さを競うのではなく、旦那衆が相談の上で石集(今の島根県)から宮大工の棟梁たちを招いて、町並み全体が統一されたコンセプトのもとに建てられたという当時としては驚くべき先進的な思想にあります。
昭和52年には、文化庁から国の重要伝統的建造物郡保存地区の選定を受け、また、平成24年度都市景観大賞の都市空間部門において、大賞の国土交通大臣賞を受賞しました。

特産品

ピオーネ
ピオーネ

「巨峰」にイギリス産の「カノンホール・マスカット」を交配した銘柄。1粒が13~18グラムある大粒系の葡萄。果肉の締りがよく快い歯ざわりが特徴。種なし種は「ニューピオーネ」。昭和52年に成羽町に紹介され、昼夜の大きい気温差が糖度、着色のよさに結びついた。7月下旬から11月にかけて全国に出荷している。

瀬戸ジャイアンツ
瀬戸ジャイアンツ

「グザルカラー」と「ネオ・マスカット」を交配した品種で、種がなく、皮のまま食べることのできる葡萄。皮は柔らかく、実は固く甘い。皮の部分の酸味と若干の渋みが実の甘さを引き立てる。「桃太郎ぶどう」とも呼ばれる。高梁地区では川上町や宇治地区が栽培の中心地。

夏秋トマト
夏秋トマト

備北商工会エリアでは、標高300~500メートルの涼しい高原地帯という立地条件を活かして高品質な夏秋トマトが栽培されている。県内生産の57%を占める。トマトは昼と夜の温度差によって旨みと栄養価が高くなるといわれる。出荷先は岡山県内をはじめ京阪神。そのうちの約70%が「桃太郎トマト」。

こんにゃく
こんにゃく

川上町、備中町でこんにゃく栽培が行われている。このあたりのこんにゃく芋は「備中玉」と呼ばれており、少し小さめであるが、肉質が優れているとのこと。地元のこんにゃく玉を使ってこんにゃくを加工しているのは「かっこう花グループ」であり、年中芋から作っている。

鮎

高梁川や成羽川の鮎は、6月の若鮎から、秋の落鮎までが旬。若鮎は、姿寿司や味噌汁に好適。焼いて食べる時は、塩、醤油、味噌等でシンプルに。刺身、鮎寿司、フライにしても旨い。塩漬けにした腸は「ニガウルカ」、卵は「子ウルカ」と呼ばれ、酒の肴として珍重される。